
楽焼は、主に茶道具として作られた焼き物です。
【使用上の注意】
楽茶碗をお使いになる前には水あるいはぬるま湯に浸けて下さい。新しい茶碗は1・2分 使い慣れた茶碗でも30秒も浸ければ良いでしょう。これは清潔を保ち茶碗が汚れにくくなるのと同時に破損を防ぐ為でもあります。
使用した茶碗をしまう時には、水気をふき取り十分乾かしてください。箱に御仕舞いになる時は十分乾かしてからにしてください。水気を含んだまま、箱に御仕舞いになると 湿気た匂いが茶碗に移ることがあります。万が一、茶碗に匂いがついた時には その茶碗で1週間程度お茶を点ててください、自然と匂いは取れていきます。
楽茶碗は粗い素地を使用した柔らかい焼き物です。そのため、湯がにじみ出ることもあります。また酸気に弱い為、酸味の食品等を盛り付けたり、入れ置かないで下さい。楽焼は茶道具の為に作られた焼き物です。
(鋏のはさみ跡)
楽茶碗、特に黒楽は鋏ではさんだ跡がくっきり残ります。高温の窯中より鋏ではさみ出す事により必ず残るもので、利休・長次郎の時代より今日まで変わる事無く続く焼成方法により残る跡です。